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不妊症について

不妊症の定義

産科婦人科用語解説集によると不妊症とは、「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、性生活を行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合」と定義しています。

一定期間とはどのくらい?

世界保健機関(WHO)では2009年から、不妊症の定義は「1年間の不妊期間を持つもの」としています。また、アメリカの生殖医学会では2013年に「1年間の不妊期間を持つもの」と定義し、女性の年齢が35歳以上の場合は、6ヶ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始することを提唱しています。

日本産科婦人科学会では、「その期間については1年から3年までの諸説あり、2年というのが一般的」としていましたが、2015年に「1年に短縮する」としています。

晩婚化が進む日本でも、1年以上妊娠しない場合に不妊症と診断することになっています。
下記の表は、1年以内の妊娠の期待度を表したものです。年齢が増えるにしたがい、期待度が下がっていることがわかります。

1年での妊娠期待度

年齢 期待度
20~24歳 86%
25~29歳 78%
30~34歳 63%
35~39歳 52%

若い年齢であれば、1年以上たっても妊娠する可能性はありますが、年齢が高い場合には1日でも早く治療を開始したほうがよいという考えが一般化しています。

不妊症の数

【写真】問診イメージ

日本生殖医学会では、5組に一組とか10組に一組という表現をしています。年齢が高くなるにつれ妊娠する可能性も低くなるため、年齢が高い場合は不妊症の人の割合が高いと言えます。

2014年度厚生労働省の調査では、平均初婚年齢は男性では31.1歳、女性は29.4歳で10年前と比較すると、男性で0.6歳、女性で3.2歳上昇しています。

平均初婚年齢

また第1子出生年齢は30.6歳で、1975年と比較して4.9歳、2005年と比較して1.5歳、2013年と比較して0.2歳と年々高齢化の傾向にあります。

第1子出産時の母親の年齢の推移

このように女性の結婚、出産年齢の上昇により、不妊症とされる人も年々増加の傾向にあると言えます。
実際に、不妊治療として生殖補助医療(ART)を受ける人も急激に増加しています。

生殖補助医療:ARTの受診者数

【写真】男女イメージ

体外受精ガイダンスによると、年間婚姻件数が70~80万人、そのうちの10%が不妊症と仮定して、約7万人が不妊症と考えられ、半数が一般不妊治療を行い、半数がARTを受診していると言われています。

また日本産婦人科学会は、2012年には40歳以上の患者の治療周期割合が、全体の約40%となったと報告しています。これは、不妊治療を希望する患者が高齢不妊患者であることと、高齢不妊患者では生産率(児が生きて出生する率)が低く、ARTを反復するケースが多いことが原因であるとしています。

1978年にイギリスで世界初の体外受精(IVF)での妊娠、出産が成功しました。その後、晩婚化・高齢化に伴い日本でも多くの患者がARTを受けるようになりました。 日本産婦人科学会によると、2012年までのART治療により、34万人を超える児が出生し、年間の出生児のうち27人に一人がART出生児であると報告しています。

東洋医学における不妊症

東洋医学の古い書物「皇帝内経(こうていだいけい)」には、男性は8の倍数、女性は7の倍数の年に節目があり、体に変化が起こると書かれています。
例えば、女性の場合49歳で閉経を迎えると書かれていますが、現在の閉経年齢の平均が約50歳であることから、黄帝内経が書かれた2000以上前と、あまり差がないことが分かります。

女性

7歳 歯が生え変わり、髪が長くなる
14歳 月経がはじまり、子を産めるようになる
21歳 体が成熟し、背丈も伸びる
28歳 筋骨がしっかりし、髪の長さが極まり、身体が盛んになる
35歳 顔の色艶にかげりが出始め、髪や頬のハリに衰えが現れる
42歳 顔がやつれ、髪に白い物が混じり始める
49歳 肉体が衰え始め、閉経を迎える

男性

8歳 髪が長くなり、歯が永久歯に生え変わる
16歳 精通を迎え、子をつくることができるようになる
24歳 筋骨がしっかりし、背丈も伸びて最も盛んになる
32歳 筋肉が強壮となり、肌肉が豊かでたくましくなる
40歳 体力や毛髪の成長にかげりが見え始める
48歳 肉体的に衰えが始まる。しわや白髪が目立ち始める
56歳 生殖能力が弱まり、体全体の老化が見え始める
64歳 五臓六腑をはじめ、身体的に衰え、歯や髪が抜ける

東洋医学では不妊の事を、「不孕(ふよう)」と言い、数千年前から鍼灸でアプローチしてきた長い歴史があります。
また、妊娠経験の有無で区別して、妊娠経験のないものを「全不産(千金要方という書物)」、または「無子(脈経)」、妊娠経験のあるものを「断緒(千金要方)」と表現しています。

女性の場合は14歳で腎気(じんき:腎と言う臓器のもつ気)が旺盛になって、任脈・衝脈(にんみゃく・しょうみゃく:妊娠に必要な経絡)が盛んになると月経が始まり、妊娠することができるような体になります。

ところが、腎気不足、任脈、衝脈(しょうみゃく)の気血不足や停滞、脾経(ひけい)の停滞が起こると、受胎が起こらず不孕となると考えられています。

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