湘南ビーチFMマガジン46号<夏には”労宮”がおすすめ>

folder未分類

1日には昼と夜があり、1年には春夏秋冬の四季があります。このように、自然界にはサイクルがありますが、自然界で暮らす人間の体にもサイクルがあります。

自然の変化と体の変化

東洋医学では、人間の体も自然界の一つと考えます。一日の中に昼と夜があり、1年には春夏秋冬の四季があるように、自然にはサイクルがありますが、自然界で暮らす人間の体にもサイクルがあります。

今年は気候が不安定で、自然のサイクルが乱れていると感じませんか?昼は暑くても、朝晩が冷えたり、暑い日と寒い日が日替わりになっていたり、気候の変化に体がついていけない・・・と感じる人も多いと思います。

私たちの体のサイクルは、自然界のサイクルに影響を受けているとために、そのように感じるのでしょう。

サイクルが乱れた状態の代表的なものが、更年期障害です。

更年期障害は、本来は閉経前後5年間の更年期に現れる諸症状を言いますが、主な症状が自律神経症状であるため、男性にもありますし、若い人でも更年期症状が現れることがあります。

ホルモンバランスの変化に加え、社会的な要因、心理的な要因が重なった時に、心身のサイクルが乱れて起こると考えられています。社会的要因とは、仕事の重責や会社でのポジションなど。心理的要因とは、親の介護や子供の進路問題などですがあります。

さらに、これからの季節はジメジメとした蒸し暑さや、熱帯夜の睡眠不足、強い日差しなどもサイクルを乱す原因となります。

更年期障害の症状は人により様々ですが、発汗、火照り、不眠、倦怠感、食欲不振はこの季節に強くなる傾向があります。

夏のセルフケア:キーワードは水分補給

夏は、睡眠中の脱水に注意が必要です。就寝前には、コップ1杯の水を飲み、枕元には水を用意して、目が覚めた時にいつでも飲めるようにしておくと良いですね。夜間のトイレが気になって、水分を控えるのは禁物です。

夏の激しい運動は、心臓に負担がかかります。この時期は、ストレッチングやヨガなど、ゆったりとした運動で筋肉や関節を柔軟にするのがお勧めです。

気分爽快のツボ労宮

労宮は掌のほぼ中央にあるツボです。心労が重なると、このツボに反応が現れます。 気持ちを落ち着ける作用があるので、一日の終わりにツボを押したり、お灸をするのがお勧めです。

倦怠感や夏バテによる食欲不振、睡眠が十分にとれない方に、特にお勧めのツボです。 胃腸が弱い方は、足三里と合わせるとよいです。

労宮.jpg

ツボ押し養生のポイント

★強く押しすぎない

★指の「はら」で押さえる

★1か所を5秒くらい押す。それを2~3回繰り返す

★飲食飲酒前後、入浴前後は避けて、ゆっくりと時間が取れる時がお勧めです

一日一回のツボ押しで、夏の養生をしましょう