湘南ビーチFMマガジン53号<春には”肩井”がおすすめ>
春は五行では「木・火・土・金・水」のうち「木(もく)」に当たる季節です。樹木の「木」が上へ上へと伸びていくように、春の気は上にのぼっていくため、人間では上半身に色々な影響が表れやすい季節です。中でも今回は、皆さんもよく経験する肩こりについてのお話です。
肩こり
最近は、スマホを使うことが多いためか、首こりや肩こりを感じている人が増えていると言われています。 スマホを使用する姿勢を思い浮かべてください。下を向いて、目を動かしていませんか?
頭の重さは約4kgです。下を向く姿勢では、頭の重さを首の筋肉で支えることになります。また、目を動かすと、首の後ろの筋肉も使うため、目を酷使することも、首・肩こりの原因になります。
また、首・肩こりに頭痛がともなうことはありませんか?
首には、頭痛に関与する神経が通っているため、首こりが強くなると、神経の通り道が狭くなります。その結果、神経が刺激されて、頭痛が起こると言われています。首・肩こりに、頭痛がともなうのは、このような理由からです。
さらに、吐気を起こす神経が刺激されると、首・肩こりとともに、吐気を感じるようになります。
春のセルフケア
春一番で象徴されるように、春は風が強い季節です。東洋医学では、風の邪気(風が人間に悪い影響を与えること)は、春に盛んになり、首から体内に侵入すると考えます。
そのため、風に当たると、首・肩こりが強くなることがありますので、マフラーや衣類で守りましょう。また、1日1回、肩回しや、背伸びをして筋肉を伸ばすことも大切です。
しかし、首を回すのは避けた方がよいと言われています。首には様々な神経が通っているので、特に後ろに倒すのは避けた方が良いと言われています。
ストレッチングや体操をしたい時には、肩や肩甲骨を動かすようにしましょう
首コリ・肩こりには肩井(けんせい)がオススメ
肩井(けんせい)は、首・肩こりに適したツボです。
こりが強い人は、お灸がお勧めです。お灸に不安がある方は、ツボ押しや、温かいペットボトル・カイロで温める方法もよいです。
また、季節の過ごし方で紹介した「合谷(37号)、曲池(44号)、手三里(47号)」も、首・肩こりにオススメのツボです。